森と風のがっこうタイトル

   

 

 

 

 

 

森と風のがっこうは閉校しました。

 

去る5月27日に総会を開催し、非営利活動法人岩手子ども環境研究所(森と風のがっこう)は、法人を解散いたしました。

 

今夏8月28日をもって長年スタッフとともに暮らしながら様々な活動を長年続けた校舎、カフェ森風、エコキャビン等をすべて葛巻町にお返しいたしました。

 

理由は、私が後継者を育てられなかったことに尽きると思います。2001年に任意団体として設立以降、17年にわたって、もったいない・ありがたい・おかげさまを合言葉に、身の丈サイズの循環型の生活スタイルで、地域に根ざした自然エネルギーと農を学ぶ場所としてあり続けたすべての活動に幕を下ろします。

 

 

セルフビルドで、みんなで創り出したカタチがここには溢れています。校庭を緑化し果樹を植え育てた、「食べられる校庭」。あるものを再利用して、みんなで考え作った、環境共生建築「カフェ森風」。泊まりながら電気の完全自給を体感できる「エコキャビン」。うんちをエネルギーに変換する「コンポストトイレ」と「バイオガスタンク」森林環境教育のフィールドとなった「子育ての森」など。  

 

これらを、ひとつひとつ、子どもやおとなの手で、楽しみながら創り上げたプロセスのデザインの中にその真髄は今も宿っていると思います。  支援をしていただいた、トヨタ自動車、トヨタ財団、三井物産、セブン・イレブン記念財団、北越紀州製紙など、そして葛巻町教育委員会のみなさまには本当にお世話になりました。

 

 私は悲嘆にくれてはいません。タネは全国へと風にのってひろがり、多くの地で花を咲かせ始めているからです。ひとの中にこそすべての可能性はあります。  総会と前後して、「食べられる校庭」でいつもこの季節、多くのみなさんが食べた果実の樹木たちは、町内外の森風に関係ある方々に引き取られて行きました。みなさんと少しづつ緑化させ、創り続けた校庭はもう元の姿に戻りました。お世話になった地域の方々に物品も多くはお分けしました。若者たちががっこうの木の看板と旗を持って行ってくれました。縁あって森風を体感されたひとがどう、楽しみながら自分らしく暮らしているのか。私は今そのことに関心があります。遺伝子のように、森と風のがっこうがみなさんの心の中で生き続けますように。

 

 いつの日か、またどこかでお目にかかれることを楽しみに。                        

 

 

平成30年9月10日                     

 

NPO法人岩手子ども環境研究所                        

 

 

 

 

(森と風のがっこう 校長) 理事長 吉成信夫